2017年12月末にアメリカで発覚した「iPhoneのバッテリー問題」が、2018年に日本にも大きな影響を与えています。
2018年限定料金で、Appleは大々的な「iPhoneのバッテリー交換プログラム」を発表しました。
- アメリカで起きたiPhoneのバッテリーの問題とは何なのか?
- バッテリー交換の値段はいくらになるのか?
- 2017年12月にバッテリー交換をした人の修理費用の返金方法
さらにAppleの公式サイトから追加情報で、バッテリーの症状を自分でも確認できるようになるiosアップデートが発表されました。
これまでApple care(電話サポート)で遠隔操作でしかバッテリー診断することができなかったので、とても便利な機能が追加されました。バッテリー診断の内容についても調査しています。
【追記】
iPhoneの設定から、バッテリーの状態を自分で確認できるようになりました。
今回はてんこ盛りですが、「iPhoneのバッテリー交換プログラム」の全貌を解説していきます。
アメリカのiPhoneのバッテリーの問題とは何?
2017年12月に発覚したiPhoneのバッテリー問題とは何なのか?について簡単にわかりやすく解説すると・・
Appleはバッテリーが経年劣化した時に突然シャットダウンをするのを防ぐために、バッテリーの状態に合わせてiPhoneの処理能力を調整するプログラムを公表せずにiosのアップデートに組み込んでいました。
これが、「Apple目線でiPhoneを見た時」と「お客様目線で見た時」に大きな違いを生んだのです。
Apple目線でiPhoneを見た時
iPhoneのバッテリーにはリチウムイオンバッテリーが使用されています。
このリチウムイオンバッテリーは、今現在かなり優秀なバッテリーとして世界中で重宝されていますが、長く使ったり使用頻度が多いとどうしても経年劣化してしまいます。
バッテリーが経年劣化すると、十分に充電できなくなったり、iPhoneを動かすのに十分な電力を供給することができなくなってしまいます。
経年劣化したバッテリーで高機能のiPhoneを使用すると、プログラムの処理中に突然のシャットダウンが起きてしまいます。
突然のシャットダウンが起きてしまうと、実に様々な不具合が起きてしまい、最悪の場合、大切なデータが全て消えてしまうこともあります。
Appleではこの突然のシャットダウンが起きないように、バッテリーの状態に合わせてiPhoneの処理能力を調整していたのです。
お客様目線でiPhoneを見た時
iPhoneユーザー(お客様)は、便利で高機能なiPhoneで動画や音楽、様々なアプリなどを快適に楽しみたいと思っています。
しかし、Appleが経年劣化したバッテリーの状態に合わせて処理能力を調整したことにより、結果的に処理が遅くなり不満を持つユーザーが現れました。
そこで、「処理能力が遅くなったんじゃないの?」「Apple何かしてるんじゃないの?」と疑惑を持ったユーザーが現れて、今回の問題が明るみになりました。
Appleが突然のシャットダウンを防ぐために良かれと思ってやった事が、一部のユーザーからは「処理能力が遅くなった!」というクレームに繋がりました。
そこでAppleは、2018年限定料金でiPhoneのバッテリー交換の値段を大幅に割引きすることにしたのです。
Apple正規店舗の値段や費用は?
このアメリカの問題を受けて、日本のAppleでもiPhoneのバッテリー交換の修理料金を8,800円から5,600円値引きして、3,200円に大幅に引き下げました。
この処置は2018年限定で1月から12月までと発表されているため、バッテリー交換をしたい人は2018年中に済ませておくのがおすすめです。ちなみに終了の期間は示されていません。
2018年限定料金!iPhoneのバッテリー交換の値段は?Apple修理費用の返金方法
バッテリー交換の対象となる機種や条件は?
今回、バッテリー交換の対象となるのはiPhone6以降のものです。全てのiPhoneが対象になるわけではないので、注意が必要です。
Apple care(電話番号:0120-27753-5)に問い合わせると、遠隔でバッテリーの状態を調べた後に、バッテリー交換の基準に該当していることが条件になります。
他店舗のiPhoneのバッテリー交換の値段や費用は?
ところで、大手キャリア(docomo・Softbank・au)で契約したiPhoneのバッテリー交換の値段や費用はどうなんでしょうか?
各キャリアに問い合わせて調べてみました。
混雑で予約が取れないのは嘘?iphoneのバッテリー交換をアップルストアでする方法
docomo(ドコモ)の場合
docomo(ドコモ)に問い合わせてみると、docomo(ドコモ)ではバッテリーの交換はAppleでおこなうように指示されました。
Appleでバッテリー交換を済ませたら、加入している保障内容により修理費用が返金される仕組みのようです。
Softbank(ソフトバンク)の場合
Softbank(ソフトバンク)へ問い合わせてみると、Softbank(ソフトバンク)店舗でバッテリー交換を受け付けてはいるものの、修理費用が無料~15,000円と断トツで高い料金を提示されました。
Softbank(ソフトバンク)でバッテリー交換するくらいなら、Apple careで交換した方が良さそうです。
au(エーユー)の場合
au(エーユー)へ問い合わせてみると、docomo(ドコモ)と同じくAppleでおこなうように指示されました。
Appleでバッテリー交換を済ませたら、加入している保障内容により修理費用が返金される仕組みのようです。
カメラのキタムラの場合
Appleの公式修理店舗であるカメラのキタムラへ問い合わせてみると、交換費用は3,465円(税込み)と案内されました。
さらに、現在バッテリー交換が立て込んでおり予約が必要なことと、在庫のバッテリーが届いてからの交換になることを伝えられました。
バッテリー交換自体は30分程度で終わると、何かな何まで親切に教えてくれました。
2017年12月のバッテリー交換|Apple修理費用の返金方法
さらに、問題が明るみになった後に2017年中にバッテリー交換した人は、バッテリー交換の費用の一部を返金できることも発表しました。
2017年12月14日以降にAppleの正規店舗(Apple careで紹介された店舗のみ)でバッテリーの交換をおこなった人は、Apple careに問い合わせると、修理費用の返金が受けられます。
電話番号:0120-27753-5
細かい条件はあるものの、返金される可能性がある人は一度問い合わせてみるといいでしょう。
2018年から自分でバッテリーの状態を調べることができる!
これまでApple care(電話サポート)のみで遠隔操作でおこなわれていた「バッテリーの症状診断」が、自分で操作してできるようになります。
Appleは公式に、この「バッテリーの症状診断」プログラムを組み込んだアップデートを2018年の最初におこなうと発表しました。
iPhoneのバッテリーの状態(ベータ)確認方法!最大容量やピークパフォーマンス性能とは?
バッテリー交換の前にバックアップを忘れずに!
iPhoneのバッテリー交換をする前は、必ずiTunesかicloudでバックアップをとっておくのがおすすめです。
修理中、万が一データが消えてしまった時に、バックアップがあればデータを復元することができます。大切なデータを失いたくない人は必ずバックアップを取るようにしてください。